到着して一番目に付いたのが、広大な打ちっ放しのフィールドとレーン群。仙台にも無論打ちっ放しができるゴルフ場は有るのだが、実物をこれほどまでに間近で見るのは初めてである。打ちっ放し用なのだろうか、フィールドにはたくさんの黄色いゴルフボールが散らばっていた。ゴルフ場わきの道を歩いていると、その打ちっ放しフィールドの外に、砂が敷き詰められた小さな窪地───バンカーを見つけた。噂のショートコースのものだろうか? しかしそれにしては、それに付随して存在する筈のグリーン等が見当たらないのだが…打ちっ放しレーン付近まで進むと、勢いのよい風切り音と、クラブがボールを叩く音であろうビシッ、ビシッという音が聞こえてきた。
そのまま脇道から施設正門側に抜け、一同はクラブハウスに入る。連休中日、ゴルフ場は盛況であった。黒魔さんとTa氏がまだ到着しておられないことと、ゆうさんと104さん以外はみな素人という集団であることから、いきなりラウンドを始めるよりも打ちっ放しで少し練習した方がいいだろうと言う話になる。フロントで申し込みを行い、ドライバーの試打もしてみたいということで1本レンタルを受けて、いざ打ちっ放しレーンへ。6人組に貸し出されたのは3レーンであった。
レーンに出てふと感じたことがあった。普段MGOでは普通にカッ飛ばしている250yとは、実は結構な距離なのだ。フィールドの向こう側にある250yの看板を呆然と眺めつつ、あんな距離まで飛ばしたらコントロールなんか効かないぞ、やっぱりローズって凄いんですね、いやいやレスリーも馬鹿にできないかも、等と話する。割り当てられたレーンに到着。説明書きに目を通すと、フロントで渡されたクリップボードをスリットに差し込んでボタンを押すとボールが出てくる、とあった。実際に行ってみると、ガタガタと言う大きな音とともに、機械下に置いた籠にボールが転がり込んできた。なるほど。出てきたボールをレーン脇の窪みに置いて、さっそく打撃練習が始まる。私も打ってみることになった…のはいいのだが。因みに250y=750ft=9000in≒229m。球技で使用する距離としては確かに馬鹿にならない数字である。
SWをお借りしてレーンに立ったはいいが、冷静に考えるとクラブの持ち方も打ち方のフォームもよく判らない。とりあえず見様見真似でスイングして見るが、何かが違う気がする。試しに打ってみると案の定明後日の方向に、しかも明らかに短すぎる距離飛んだ。それでも泉さんと104さんに指摘を受けながら素振りとたまに打撃を行って、どうにかまっすぐ飛ぶようにはなり始めた。
そうして1時間半ほど練習した後、黒魔さんとTa氏=「TAKUMA」さんが到着された。TAKUMAさんは全員と初対面ということで、一同の誰が誰なのか当てて頂くことになった。が、しばしの逡巡の後、返ってきた答えは「手がかりが無さ過ぎて判らない」………うむ、正論である。一同自己紹介。お二人には3レーン中2レーン占有で集中練習していただくことになった。
もう1レーンで某氏が黙々とドライバーショットを行っていたような気がするがきっと気のせいだろう。たぶん。合計3籠ほど打っていただいた所で、いざラウンド開始と相成る。クラブハウスに戻って参加者登録を行うのだ。