Factory Log
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2004年04月12日
昨日鬱をさらけ出しながら仕入れてきた新財布だが、今日になって改めて冷静になって見て見たらボールチェーンがついていることに気がついた。
これがどういう目的で付加されているのか、そもそも何と呼ぶのか(直訳からウォレットチェーンとでも言うのか? しかしGoogle検索結果を見る限りではなんか違うような…)すら判らないのだが。

このボールチェーンが単なる装飾でないと仮定して、利用法を考えて見る。
ボールチェーンに限らず、鎖、ひいては縄や糸と云った紐状の道具の用途として考えられるのは、穏当かつ一般的なところではその形状を利用して

A. 二つ以上の面状の物体を重ね合わせた状態で固定する。(=縫合操作)
B. 結束術を併用し、一つ以上の束ねることが可能な物体を束ねた状態で固定する。(=結束操作)
C. 結束術または接続器具を併用し、物体と物体を接続する。(=接続操作)

このあたりに集約できるだろう。
このうち、ボールチェーンに限らず殆どの金属製の鎖は最小折り曲げ径があまり小さくないため、結束に使用することができるケースは限られてくる(鎖を構成する小部品よりも小さいものに対し、効果的な結束は難しい)。また同じ理由で縫合操作に使用されるケースも稀と考えられる(縫合は結束操作の集合体と捉えることも可能)。
この鎖には両端に接続用部品が取り付けられており、うち片方はリングという恒常的な接続を意図した部品であり、もう片方は比較的安易に付け外しが可能な一時的接続を意図した部品であることから、この鎖は財布と何かを一時的に接続するためのものであると考えるのが妥当であろう。

財布を鎖で何かと一時的に接続する必要性について考察してみる。
財布とは「財」の字を冠する通り通貨やそれに准ずるものを格納管理するための小物であり、その取扱には概ね厳重な注意が必要である(貴重品と聞いて財布を連想するのは稀な思考ではなかろう。金銭や準通貨が貴重かどうかは個々人の価値観・倫理観その他に拠ると思われるが)。
本体はともかく、内容物を紛失するということは自己に対して直接的に経済的ダメージを与える失態であり、またその特性から盗難の危険性も高い代物なのだ。
内容物ごと本体を紛失したり、(強盗はともかく、所謂スリ等の隠密的手段を以ってしての)盗難により強奪されるのは何故なのか。否、紛失したり強奪されたりしないようにするためにはどうすればいいのか。
最も単純な手段は、所有者から物理的に分離され、容易に移動可能である財布を、所有者と物理的に接続し、ある程度以上離れないようにすることであろう。
そして強固に接続するために、金属製で屈強な鎖はうってつけの素材であることは想像に難くない。
さらに、物理的接続先を例えば鞄や衣服の一部と定義するなれば、それが恒久的な接続でなく一時的な接続であることは容易に想像が付く───鞄は外出用途によって、衣服は洗濯によって、それぞれ交換する必要性があるのだ。

屁理屈を延々と述べて見たが、要は紛失・盗難防止用に、衣服や鞄と繋ぐためのものだと理解したのだが、如何か?

新たなる最後の幻想(impress)
だから、何故I・IIなのだ? IIIがFCでもPSでもWSCですら忘れ去られているのは何故なのだ !!


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